KSFとは

KSFとは、Key Success Factor の略で重要な成功要因という意味です。
経営戦略を達成するために何が必要かを見極めることと言い換えることもできます。

KSFの要素は、業界によって異なります。例えば、化粧品メーカーのKSFの要素は広告宣伝や、ブランド力や認知度などを高めることで売れ行き向上を目指します。また、コンビニエンスストアや百貨店などは、品揃えや商品の品質がKSFの要素とされることが多いです。

また、KSFは環境変化に伴い変化するため、常にその見極めが重要になります。例えばパソコン市場の初期段階では、技術力やR&Dの裏づけが重要なKSFでした。しかし80年代後半に、ウィンドウズが業界標準となると、技術力はもとより、顧客サポートやスピーディーな市場導入、コスト低減が重要なKSFとなりました。

なお、競合の多い業界においては、KSFを満たした場合であっても優位な立場になることは少なく、新たな価値の提供を模索するケースが多くなります。これは、競争のルールを受動的に捉えるだけでなく、自ら新しいKSFを創り出すべきなのです。

KSFの導き方とポイント

KSFはPEST5Forceなどの外部環境分析、3Cバリューチェーンなどの内部環境分析により導きだします。SWOT分析を使えばこれらを統合的に分析することができます。

企業の戦略でKSFが明らかになっていないことが多々あります。戦略立案作業は、あくまでも机上の空論のためあれもこれもといった具合で実現性の低いものになってしまいがちです。
KSFを正しく捉え、社員に浸透させることができなければあらゆる戦略は絵に描いた餅になってしまいます。

逆にKSFが明確で、社内での浸透も十分に行われている戦略は、事業の選択と集中が図られ、社員の行動も質の高いものになり非常に現実味のある戦略となります。