ファシリテーションとは

ファシリテーションとは、会議、ミーティング等の場で、参加者同士の合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる技能のことです。

具体的には、参加者の発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりします。

コミュニケーション以外にも、ルールが必要な場合の内容設定、会議の進め方や、さらに会議の場所や参加者の選択、日程の調整など、オーガナイザーやリーダーの機能を担うこともあります。
会議の場に限定される機能とするのは誤りであり、日常での組織コミュニケーション全般において、ファシリテーション技術は活用されます。

また、課題を達成しようとするグループに対して公平な立場にたち、話し合いのグループ・プロセス(グループの状況)に介入してファシリテーションを行う者のことを、ファシリテーターと呼びます。

1960年代~70年代にかけて、教育やビジネスの分野でグループによる学習や会議を効率的に運営する手法としてアメリカで開発され、応用されてきました。日本ではそれまでスキルとして認識はされていませんでしたが、21世紀に入り企業の変革や新たなビジネスの創造が求められる時代になって、ようやく世界的にファシリテーションという言葉が一般的となり、注目されるようになってきました。

ファシリテーションに必要なスキル

ファシリテーションに必要なスキルには、以下のようなものが挙げられます。

  • 場をデザインするスキル(プロセス設計)
  • コミュニケーションのスキル(傾聴、復唱、質問、主張、非言語メッセージの解読等)
  • 構造化のスキル(図解、フレームワーク)
  • 合意(コンセンサス)形成のスキル等

ファシリテーターが関与するプロセス

ファシリテーターが関与するプロセスには、段取り・進行・プログラムといった、
活動の目的を達成するための「外面的なプロセス」と、
メンバー一人ひとりの頭や心の中にある、考え方や筋道などの思考的プロセス、感情の動きやメンバー同士の関係性など
心理的プロセスの「内面的なプロセス」
があります。

ファシリテーターはチーム活動を円滑に進めるための外面的なプロセスと、成果や満足感を左右する内面的なプロセスの、両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進します。

ファシリテーションの際の注意すべきポイント

そして、ファシリテーターは①「目的達成」、②「時間」、③「人の力活用」という、トレードオフにある3要素を最適化することを意識しながら、議論などの進行を促していかなければなりません。

優秀なファシリテータは、最小限の時間と人数で最大限の目的を達成すること考えています。
例えば、仕事の場で3つの要素が前提条件となってしまう場合があります。会議室の都合で時間が1時間しか取れない、意思決定の権限を持つ上長が出席できない、など。
そのような場合でも、前提条件を加味した上で目的を最適化し有益な場をデザインすることができます。また、目的達成が困難であれば、会議自体開催しない、見送ることもファシリテータの重要な役割です。