最近、業務の効率化やスピードアップのためにアウトソーシングが盛んになってきています。では、実際にアウトソーシングとはどのようなものでしょうか。

アウトソーシングの利点は?派遣とは違うの?

 アウトソーシングを簡単に説明すると自社の業務プロセスを外部に委託することです。一部のプロセスを外部に委託することにより、自社のコア事業に集中することができる。企業として多いのは総務・間接部門の業務や、コールセンター、配送・流通などをアウトソーシング化して外部のリソースを使うと共にコスト削減を行っています。一方、派遣とは一部の業務を行うために一時的に人を借りる事である。早い話がそれぞれの業務を丸ごと任せるのがアウトソーシングで、一部を任せるのが派遣である。

実際にアウトソーシングってどこで行われているの?

 現状として、日本企業では製造・IT関連分野のアウトソーシングやデータ入力業務やコールセンターが主にアウトソーシング化されていることが多い。一方でいわゆるバックオフィスと呼ばれる経理や人事といった部門は行われている例が少ない。これは従業員の心理的抵抗や情報漏洩の危険性が懸念されるからであろう。
 アウトソーシングが広まっている背景としては1980年代のアメリカの経済低迷と情報通信技術(ICT)の発達がある。アウトソーシングを積極的に進めている企業としてP&G社が有名である。製品、技術を外部から調達するほかにITや人事・総務部門もアウトソーシングしている。生産分野は中国、IT関連はインドへとそれぞれが得意な領域へ行っている。これはアウトソーシングをコストダウンだけと考えずに自社にノウハウがなくても外部からの経営資源として活用することで効率的に業務を行うことができるからである。日本もこのようなグローバル企業に勝つためには業務最適化により経営効率を向上させるために積極的にアウトソーシングを検討してはどうだろうか。

実際のアウトソーシングの利点は?

 実際に日本の企業がアウトソーシングをする利点がどのぐらいあるかSEを例として示してみる。IT業界は建設業界と同じように元請け、一次受け、二次受け、・・・と階層化された受注構造をもつ。この業界では中国やインドの通信インフラや技術の向上もあるが人件費の差が大きく影響している。日本のSEの平均年収は709万円に対して、上海では187万円、インドでは145万円とコストの差が大きい。さらに、情報工学を専攻した学生の卒業者数(2005年)が日本では2.2万人に対して、インドでは50.1万人、中国では81.2万人と日本よりはるかに多くの人員を抱えている。その中から優秀な層採用しているアウトソーサー(アウトソーシングの受け入れ先)の依頼することにより、優秀かつコストのかからない人材を使うことができるので、人件費の削減のみならずに業務の効率化も見込めるであろう。今回はSEの例を挙げたが、他の例として人事部門では優秀な人材の採用、育成、配置に多くのノウハウを持つアウトソーサーに依頼することにより効率よく他の業務をまわすことができる。アウトソーシングの利点はコスト削減や社内にないリソースを使うことができることと言える。

良さそうな事ばかりだけど欠点もあるんじゃない?

 経費や人権費の削減や業務の効率化を目指すことができるアウトソーシングの欠点はなんだろうか?例えば、自社の作業負担を減らすためにアウトソーシングを行ったが、実際に行ってみると、外部との調整が増えて作業の負担が期待したほど減らないことが考えられる。他にはアウトソーシングした業務は自社内にノウハウがたまらないため、アウトソーサーの倒産により自社の業務が立ちいかなくなるかもしれない。

アウトソーシング導入に向けて

 実際にアウトソーシングする上で自社の強みや弱みを把握すること、既存業務内容の洗い出し、問題点の把握を行うことで本当に必要かどうかがわかるだろう。限られた資産の中で組織を運営していくためにアウトソーシングは有効である。が、その前に現状をしっかり把握しなければ業務の改善とはなりえないだろう。

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